マニアック通信 - 「ウィルソン2010モデル徹底診断」 vol.270

「ウィルソン2010モデル徹底診断」 vol.270

カテゴリ : 
マニアック通信
執筆 : 
ARTSPORTS 2009-12-3 19:04
無題ドキュメント

「ウィルソン2010モデル徹底診断」 vol.270

ついに、「K」シリーズがフルモデルチェンジします。

フェデラーモデルの『K SIX ONE』があれ以上進化できるのか非常に興味がありました。2010年に発売されるニューモデルは全部で16機種。
その中でもフェデラー、デルポトロ、錦織モデルに焦点を当てて試打してみました。

今回のテーマは、「フィーリング」です。
パワーやスピンに比べ、「フィーリング」じゃインパクトがないと最初は思いました。しかし、打ってみるとフィーリングがプレーに多大な影響を与えることがわかったのです。

今回マテリアルとして取り上げたのが「バサルトファイバー」で、初めて聞く材質です。
バサルトファイバーは、天然鉱石の「玄武岩」を1500℃で溶解して生成する繊維で、「衝撃、振動をスムーズにする。」決して消去するものではない。
「遮音性が高い。」「軽量で、剛性が高い。」
という特徴を持っています。
レース用自転車のリムや高級なカメラの三脚などに使用されており、テニスではウィルソンが初めてラケットに採用しました。

そもそもフィーリングに注目した理由は、日本もアメリカもラケットの良し悪しの判断基準にフィーリングを挙げる人が90%以上なのです。

ただ、フィーリングを向上させるのはパワーやスピンと違って複雑で、簡単ではありません。手に伝わる“振動”・“打球音”・ラケットの“しなり”の3つが協調して初めてフィーリングの向上が起こります。
バサルトファイバーの効果は、『手に伝わる不快な衝撃波を減少させ、よりスムーズな信号としてプレイヤーに伝達』し、バサルトファイバーをカーボンに混合させる量の変化で、『高音から低音までの音階と音量を操作可能』にします。また、同様にしなり具合も操作可能にします。

まずはやはり『SIX ONE TOUR BLX90 』と『K SIX ONE ツアー90』を比較してみました。ストリングはフェデラーと同じ、メインにナチュラル、クロスにアルパワーラフを面圧58で張りました。

“K SIX ONE ツアー90が開発途上のラケットに感じるほど、SIX ONEツアー90 BLXの完成度は高かった。”

音や衝撃がフィーリングに与える影響がこれほどあるとは思いませんでした。
スイングがスムーズになり、普通インパクトの衝撃でスイングの軸がぶれたりするのですが、インパクトを意識せず、テイクバッグからフォロースルーまで一気に振れてしまうのです。
コースの打ち分けや浅いボールの調整が簡単にでき、バウンド後のボールの伸びにも違いがでてました。

“このスッキリ感は、病み付きになります。”

後日談を書いておきます。
お店でお買い得になっているK SIX ONEツアー90を買いに来た方に質問されました。
「今度発売される新しいフェデラーモデルとこのKとあまり変わらないのならKをまとめ買いしておこうと思うのですが、どうでしょうか。」
「Kもこの価格なら買って損はないと思いますが、はっきり言って新しいSIX ONEはかなり良くなってますよ。」
「これ以上進化できるのですか。」
「まとめ買いはやめて、新しいSIX ONEを待ったほうがいいですよ。」
「じゃあ今回は一本だけにします。」
本当は今日の売上が欲しいのですが、いずれ分かってしまうことなので正直に話しました。

次に試打したのは『SIX ONE BLX95 』と『プロツアー BLX 96』です。
デルポトロは今までK SIX ONE 95を使用してましたが、来年からはプロツアーBLX 96に乗り換えます。

SIX ONE 95 BLXは、おそらく嫌いな人はいないのではないでしょうか。パワーもあるしコントロールもしやすい。なんといってもフィーリングが良い。

一方、プロツアー BLX 96を使いこなせる人はいるのだろうか。

自分のスイングスピードではまったくしなりを感じることはできませんでした。かなりハードなラケットに仕上がっています。デルポトロの進化に合わせてあるのでしょう。

最後は、復活にかける二人のモデル『BLXツアー95』です。前作のKツアー95と比較しました。
ストリングは錦織ハイブリッド(メイン:アルパワーフロロ、クロス:ナチュラル16)を張りました。これもまったく違うラケットになってました。
今までは、ハンマーシステムの流れからくるトップヘビーを利用したラケットで、頭の重さが気になる人もいたと思いますが、今回のモデルは、トップヘビーながらも使用感にあまり出てないのです。今までの中空構造の打感から、振動が抑えられているためしっとりとした打感に変わっており、スイングのスムーズさを実感できます。ストリングのおかげもあり、スピンが本当に良くかかり、打てば打つほど入りやすい感じがしました。
錦織圭もエナンも復活に向けて心強い武器を得たようです。

発売までまだ時間がありますので、ラケットに負けないよう身体作りを万全にしておきましょう。(選手だけではなく読者の皆さんもですよ。)

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http://www.rakuten.ne.jp/gold/artodbox/tennis//special/wilson_blx/index.html

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