三度の飯よりRUNが好き - 最新エントリー

『ランニングと陸上競技』 (Vol.44)

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tanihashi 2009-6-5 10:37

 5月初旬にトラックレースの初戦を終えました。このレースでは100mに出場しましたが、青梅トレイルから1ヶ月しか経っておらず、体も戻りきってない状態でのレースでしたので結果は昨年よりも低い記録からのスタートとなってしまいました。
 今年のレースでは肩バランスアップアンダーシャツとコアバランスミドルタイツで走りました。日本代表モデルより一歩先行といったところでしょうか。ただ記録では10歩どころか100歩は後ろですね。頑張って0.1秒でも近づきたいです。
 肩バランスシャツは普段では意識しにくい理想の姿勢にウェアが導いてくれるので、肩甲骨から腕を振る動きが自然に行えるようになります。普段のランニング時に比べると肩バランスシャツの方が後ろに腕を引くのが楽に感じます。僕も疲れてくると前方向ばかりに腕を振ってしまうので、そんな方はランニング時に肩バランスシャツを着用するとフォーム改善に効果が現れると思います。
コアバランスミドルタイツを使用した感想はというと、スタート時や初速に乗ったときのブレが少なく感じました。体幹に力を込めやすくなるので腰が乗るイメージが掴みやすくなりました。腰が乗った姿勢というのはあまりピンとこないかもしれませんが、この腰が入った姿勢をすぐに体感する方法があります。

まず真っ直ぐ立った状態で踵を固定したまま両方のつま先を外側へできるだけ向けます。

 写真では無理矢理180度に開いてしまっていますが、ここまで開かなくても大丈夫です。ある程度開いたらそのままつま先の向きを真っ直ぐに直します。この時に背中が真っ直ぐになって腰とお腹に力が入るような感じになれば重心は真っ直ぐの状態になっています。普段重心が安定していない人は腰の部分がすごく張るような感じになると思います。それだけ重心が真っ直ぐの状態に慣れていない証拠なのです。コアバランスタイツではこの慣れない姿勢をタイツが骨盤にテンションを与えてくれることによってサポートするのでタイツを穿いて体幹部分に少し意識をするだけでもだいぶ真っ直ぐの状態に近くなるのです。肩バランス+コアバランスで姿勢は感動的に変わります。ぜひお試しください!
先日は江戸川区の春季大会に出場しました。この大会は昨年200mで優勝した大会でしたので前年度覇者として意気込んで臨みましたが、昨年よりも参加レベルが高くなっていて決勝まで進んだものの、6着という結果に終わってしまいました。100mでも後半に力不足を痛感し決勝では4着。昨年の結果には程遠いものになってしまいましたが、この大会は社会人陸上競技者が多く参加されており、他のチームの多くの方ともお知り合いになれたのですごく楽しかったです。この大会では毎年壮年の部という30歳以上に分けたグループで長距離種目を実施していますが、今年は参加者が非常に多かったです。特に女性の出場者の中には皇居で走るようなファンランスタイルで楽しくトラックを走っている選手もいてとても新鮮な光景を目にすることができました。

 ハーフマラソンや10kmなどでタイムアップを目指したい方はぜひトラックレースにもご興味を持っていただければと思います。江戸川区や江東区ではそういったロードランナーの方が出場しやすい大会が増えてきていますので、チームやラン仲間で参加されればとても楽しくトラックを走れるはずです。昔陸上部に入られていた方はぜひまたトラックに戻ってきてください。ランニングブームに伴って陸上競技も小さな大会では少しずつ変わってきています。このままランニングも陸上競技もずっと盛り上がってくれたら最高ですね。


〔200m決勝の選手紹介にて。肩バランスとコアバランスを着用しています。〕

 2001年のエドモントン世界陸上から8年間、陸上競技日本代表団はミズノ製のウェアを着用していました。毎大会ごとにデザインが一新され、多くの期待と感動を与えていきました。個人的には2001年のエドモントン世界陸上で使用されたグラデーションのかかったデザインのユニフォームが一番好きでした。
そして今年のベルリン世界陸上から日本陸上競技連盟のオフィシャルサプライヤーとしてアシックスが選ばれ、2000年のシドニー五輪以来のアシックス製のウェアを日本代表団が着用することになりました。

アシックスのメーカーサイトでは日本代表団着用ユニフォームが公開され、そのデザインと機能性が記載されています。
その中でも特に注目すべきは『インナーマッスルテクノロジー』が使用されたタイプのウェアです。

ついに日本代表も肩バランスアップシャツとコアバランスタイツを着用して競技に臨む日がやってきました!

コアバランスタイツは北京五輪でオランダの代表選手が着用していましたが、肩バランスシャツを代表選手が使用するのは今回が初めてかと思われます。
一般のランナーやその機能性から肩バランスアップアンダーは今でも絶大な人気を誇り、店頭でも大ヒット商品の一つです。今年のベルリン世界陸上でもその機能性が十分に発揮されるであろうことが、今から楽しみで仕方がありません。

今回、日本代表団用のウェアのテクノロジーが現在販売中のウェアにも、既に使用されています。レプリカモデルの販売は未定ですが、既存のモデルでもそのテクノロジーを手に入れることができます。

 また、昨今のトレーニングウェアはニット生地のものよりクロス(布帛)で作られた軽量感溢れる機動性の高い素材が増えてきています。
その素材は日本代表のランニングシャツやランニングパンツ、ウォームアップスーツにも採用されています。アートスポーツのオンラインショップでもクロス素材のトレーニングウェアのコーナーがあります。ぜひチェックしてみてください。

アートスポーツ楽天市場店 >>

陸上競技マニア(オタク?)の自分にはたまらない2年に1度の世界陸上。自分も5月初旬に100mを控えているので、社会人3年目のシーズンインとしてスタートラインに立つのが待ち遠しいです。

「第11回青梅高水山トレイル完走」(Vol.42)

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tanihashi 2009-4-8 17:52

4月5日の日曜日、青梅高水山トレイルの30kmの部に出場しました。僕にとっては2回目のトレイルレースです。
1回目は昨年の同大会なので2年続けての出場となります。

1週間前から天候が危うい状態が続いておりましたが、ふたを開けてみれば天候も良く、絶好のレース日和になった1日でした。8時10分頃に受付会場に到着しましたが、参加人数の多さにびっくり!毎年参加人数が増えているだけあって、今年も多くのトレイルランナーで賑わいました。

 受付を済ませ、準備に取り掛かっていると、アートスポーツをご利用頂いているお客様から声をかけていただいたり、写真を撮っていただいたりといった出来事もありました。大変うれしい限りです。
今大会にはスタッフも数名も参加し、まさにアートスポーツチームといったところでしょうか。
恒例の準備体操であるエアロビに参加したかったですが、準備に時間がかかりすぎてしまい、結局昨年のようにぎりぎりでスタートラインに立つという、ドタバタしたスタート前になってしまいました。

今年はほぼ昨年に近いウェアリングですが、膝にはニューハレVテープを巻き、ショーツの中には丈が隠れるSKINSのショートタイプを使用しました。そしてふくらはぎには2XUカーフガードを使用。ここが2009年バージョンです。


【2009年スタイル。重ね着・重ね穿きがポイントです!】

参加者のウェアリングをみてみると、ショーツとふくらはぎサポート系の組み合わせが非常に多く見受けられました。ついこの前までは見た目にも抵抗のあったハイソックスですが、最近ではトップ選手の着用もあり、一般にも受け入れやすくなってきました。見栄えはちょっと・・・と思えても実際に使ってみると、ふくらはぎにかかる負担も少なくなり、何よりその効果の高さを実感することができます。
商品ラインナップも毎年増えてきていますので、様々なタイプから自分に合ったものを選びやすくなってきています。まさに今年のトレンドスタイルですね。

昨年では使わなかった怪我防止のためのグローブですが、ロープを掴む際や、万が一の転倒に備えて今年は着用することにしました。普段ウェイトトレーニングで使っているナイキのトレーニング用グローブを使いましたが、これが大成功でした。比較的薄手のタイプでしたので蒸れも少なく、内側も厚くないので握りやすかったです。もちろんオープンフィンガータイプなので、トレイルランニングにはうってつけのアイテムです。普段ウェイトトレーニングをされる方でもウェイト用のグローブまで備える人は決して多くないと思いますが、ここはあえてトレイルランに備えてウェイト用のグローブにも注目してみてください。



【大成功のウェイトトレーニング用グローブ。2100円前後で発売しています。】

普段のレースから使っているサングラスは、集中力を高めると共に目の保護の役割も果たします。今年のレース中に、前走者から蹴り上げられた小枝がサングラスのど真ん中にパチンと当たる出来事が1回ありました。これがサングラス未着用だと怪我につながりかねなません。トレイルだと地面には枝や小石など様々な障害が待ち構えているので、目のサポートも必要不可欠です。コンタクトレンズを使用されている方には必須だと思われます。

ソックスは短い丈のタイプを使いましたが、これはレース中に踵の部分がシューズの内側に入ってしまい、ちょっぴり失敗していましました。やはり最低くるぶしより上にくるソックスじゃないと、トレイルラン用のシューズには不向きだと身をもって実感しました。
 
実際のレース結果はといいますと、

谷橋秀彦(SOUL陸上部)
タイム/3:51:50 総合順位/452位

でした。今年は制限時間や渋滞を意識してか、前半から極力前に進み少しハイペースになりました。幸い渋滞にもほとんど巻き込まれずに雷電山を抜けて高水山常福院までノーレストで走れました。昨年の経験や試走の反省も活き、下りながら足をリラックスさせたり、段差でふくらはぎを伸ばしながら登ったりといった、止まらずに足の負担を減らす工夫などを色々考えて実践しましたが、なかなかの成功だったと思います。

スタート後1時間49分で到着した、折り返し地点である常福院でも給水と御参りをしてすぐに走り始めました。折り返しでは前後にほとんど人がいない状態もあり、下りはかなりスムーズに走れました。ただ、雷電山付近で前半のペースがたたり、一気に足に痙攣が・・・。案の定、ふくらはぎは攣り、大腿四頭筋とハムストリングスが両方攣るという事態になってしまい、もはや歩くことも困難でした。細い林道で起きたせいもあり、ぴょんぴょん飛びながらなんとか伸ばせるスペースまで逃げて、5分ほど入念にストレッチを行いました。その後、何度も足の痙攣と戦いながらゴールまで走ることができました。昨年のよくわからない部分が攣るといった事態が起こらなかったのが幸いです。最後のエイドでのエアサロンパスが本当によく効きました。

心拍数はアベレージ170。最高は188まで上がりましたが、後半は160前後で落ち着いていました。心拍よりも足への負担が大きすぎてペースが上げられなかったからだと思います。

今年も多くの方々のサポートや参加者の盛り上がりもあり、とても楽しいレースになりました。
トラックレースが中心の僕ですが、もっとロードレースやトレイルランレースにも積極的に参加したいです。

今大会に参加されたランナーに皆様、運営・サポートに務めた方々、本当にお疲れ様でした。



【ゴール後。まさに全力を尽くしました。】

「SKINS『CROM』登場!」(Vol.41)

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tanihashi 2009-3-25 17:14
『SKINS“CROM"登場!』

 東京マラソンに出場された方々、あいにくの天候となってしまいましたが本当にお疲れ様でした。
今年はトップ選手も多数エントリーし、3万5千人ものランナーが一人一人ランニングに対する思いを馳せながら東京を駆け巡ったのではないかと思います。
僕の競技仲間も強運に一人だけ東京マラソンに当選し、無事に完走を果たしました。
僕の友人たちもスポーツショップスタッフが多く、みんなでウェアやシューズをあれだこれだと言ってアドバイスし合うのはとても楽しいですし参考になります。
仲間の応援で盛り上がれるのもスポーツの魅力の一つですね。
 
もう雑誌等で見られた方も多いかと思いますが、SKINSから新商品が登場します。
『完全な関節の動き』を目的としたCROM(Complete Range Of Motion)機能を搭載したニューモデルです。
トップスのみのモデルとなっておりますが、このモデルの特徴は広くなった首周りとその周囲のストレッチ素材です。
従来の素材よりも収縮性に優れた素材を使用して可動域を広げるための工夫が施されております。  

今までは適正サイズでも気になっていた首回り・鎖骨部分のスカスカ感がなくなるのでとても着やすい上に肩や上腕が非常に動きやすいです。
ランニングはもちろん、テニスやゴルフなどに絶大な効果を発揮するかと思います。  

首周りが非常に大きく作られているのでTシャツを重ねれば首元は完全に隠れます。
『ブラックを着たいけど、首が出てしまって気になる。』というお客様の声を何回もいただいておりました。
その不満が一気に解消されるのがCROMなのです。  

より着用感にこだわりを追及したCROM。3月末縲鰀4月上旬の発売予定です。
ロングスリーブとショートスリーブの2種類で、ブラックとホワイトの2色展開。価格はロングスリーブ14,700円(税込)、ショートスリーブ13,650円(税込)とハイエンドモデルならではの価格になってしまいますが、レース後の疲労回復にぜひいかがでしょうか?


首周りとステッチの違いに注目!
ロングスリーブトップ

インナーにこだわる方は必見です。



ショートスリーブトップ

「驚きのシューズが発売中です」(Vol.40)

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tanihashi 2009-1-20 17:50

 東京マラソンまであと2ヶ月と迫ろうとしていますが、ご当選された方はこの一大イベントに向けて着々と準備をされているのではないかと思います。また、惜しくも落選されてしまった方も、シーズン真っ只中で数々の大会にエントリーし、マラソンを楽しまれているのではないでしょうか。
 僕は東京マラソンへは出場しませんが、シーズンへ向けて少しずつトレーニングしながら、今年も4月の青梅高水山トレイルに申し込みました。今年は昨年より5km短い30kmになり、コースも変更されるので昨年より満足できる走りができればとモチベーションを高めています。
 東京マラソンを機に一気にランニングブームに火が付き、ランナー人口が爆発的に増えました。東京マラソンをきっかけにランニングに目覚めた方も多いはず。今では皇居の利用者は日に日に増えているようです。僕も時々皇居で走りますが、ランナーの多さに驚きと感動を覚えるばかりです。
 今年も初日の出ランニングから僕の一年はスタートしたわけですが、今年こそはベストの尽くせる一年になればと奮起しております。楽しみながら走るという概念は変わりませんが、記録も付いてきてくれればさらに競技も楽しく感じるはずです。
 多くのランナーの方も始めは完走を目指して始めたマラソンが、いつの間にかタイムアップを目標に少しずつペースや距離を伸ばすことに目標を置き換えているかと思います。
 ウェアを軽くする、シューズをよりレーシング仕様にする等々、記録向上のために工夫されるのは走力以外にウェアやシューズの存在も欠かせません。

  そして今年、記録向上を目指すランナーのためにランニングシューズ界に衝撃をもたらす一足が突如として現れました。

  それが『ニュートン』です。

  つい先日では朝の情報番組でトレンドの予測ランキングでも上位にランクインしたニューシューズです。この番組でご存知になった方も多いはず。
 人間が素足で走るときに本能的に行われる前足部『フォアフット』からの接地感覚を呼び覚まし、さらに推進力を大幅にアップさせる特殊な突起構造によってパフォーマンスを向上させてくれるシューズなのです。
 トラック競技の1万mやマラソンなどで上位を独占するエチオピア・ケニア勢の選手の走りを見てみると、どの選手もこのフォアフットで接地し、キックの力を非常に高められています。
 通常の長距離用スパイクやマラソンシューズでその走りを可能にしているのは人並み外れた体力と先天的な身体能力にありますが、このシューズを使えば彼らのような前へ前へ進んでいくバネの利いた走りが実現できるかもしれません。
 僕もこのシューズに力にあやかってトレーニングをしていますが、このシューズで走ると不思議に足が前へ進んでいくような感覚がします。地面を蹴る意識を持たなくても自然に地面を押せるような感覚です。
 始めはふくらはぎにそれなりの疲れが残りますが、大腿部や膝への負担や疲労感は少なく、少しの慣れさえあれば高いスピード意識をもったまま走り続けることができるようになります。
 今までと全く違う感覚で走れるのでランニングがさらに楽しくなるかもしれません。もちろん、高いスピードが出るということはさらに体力を高める効果もあるということです。
 骨盤を整えて姿勢をサポートし、パフォーマンスを引き出してくれるアシックスのコアバランスタイツや、膝や腰へのサポート力に優れたCW-Xのスタビライクスモデルとの組み合わせがグッドです。

 これからランニング界に旋風を巻き起こすであろう『ニュートン』。その独特のデザインと色合いも注目度大です。

 多くの記録と感動を呼んだ今年の箱根駅伝。来年の華の2区や山の神はもしかしたらニュートンを履いているかもしれませんね。

「感動をもう一度」(Vol.39)

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tanihashi 2008-9-25 17:40

 世界の夏を大いに沸かせた北京五輪から一ヶ月。日本中に感動を与えた男子400mRのメンバーが一同に集う等々力競技場で開かれたスーパー陸上に観戦に行きました。この大会を最後に、日本短距離界を長きに渡り引っ張り続けてきた朝原宣治選手がついに現役を引退してしまいます。その最後の勇姿を生で見られるという最高の機会に立ち会えたわけですが、この大会自体としては記録的には低調なものでした。女子100mハードルでは寺田選手がベストを更新し、日本ジュニア記録を塗り替えましたが、そのほか競技ではやや満足とはいえない大会だったと思います。ただ、記録以上に盛り上がりを見せた男子100mによるメダリストガチンコ勝負は迫力満点でした。僕がちょうど陸上競技を始めた年に朝原選手が日本人初の10秒0台に突入し、その走り方のお手本というべき美しいスプリントフォームは当時がむしゃらに走っていた僕のまさに理想とも言える姿でした。

 朝原選手は、走り幅跳びでも日本歴代2位相当の記録を持つ名ジャンパーでもあり、スプリント技術もさることながら、その強靭なバネも強さの秘密です。末續選手も遊びで出場した記録会で、7m40を跳べる跳躍力を持っていますし、3走を努めた高平選手も元はハードルの選手です。最近では短距離という枠で完全に専門種目化されてしまい、こういったサブ種目の記録を持たない選手が増えてきていますが、一流スプリンターは走力に伴った強いバネを持っていることがわかります。

 バネとは全身から生み出される瞬発力を示す言葉であり、その強弱は下腿の力に大きく左右されます。しかし脚力だけが強くても強力なバネは発生しません。上半身と下半身の正しい連動がより全身をスプリングのように弾ませることができるのです。しかしながらバネの根源であるアキレス腱から大腿部の組織は先天的な要素が大きく、後天的に身に付けるのには並々ならぬ努力と限界があります。陸上は才能の競技と言われるのが嫌いな僕には肯定したくない事実でありますが、身長など乗り越えられないファクターがあるのもまた事実であります。

 身体能力以外でいかに筋肉に疲労を溜めずにハイパフォーマンスを生み出せるかを真剣に考え始めたのはつい最近です。

 SKINSから新しく登場した『SPORT ショーツ』はここ3大会ほどで使用しましたが、その効果はとても実感することができました。このSPORTショーツは、ハーフタイツよりもさらに短い丈になっていまして、段階圧がかかる面積が少ない反面、その効果は臀部ステッチラインによるサポート力に秘密があります。

 臀部を左右から包み込むように縫いこまれたステッチラインは、筋肉の横ブレを防ぎ、無駄なエネルギーの消費を抑えてくれます。股関節周りの可動域が広がるので速い動きに対して疲れを感じにくくさせてくれます。

 初めは一枚で使っていましたが、やはり着圧面が少ないためか、ハーフタイツよりも腿が疲れやすかったです。しかし、このショーツの真骨頂は重ね穿きにありました。
ファイントラックのインナーにショーツを穿き、その上にユニフォームであるハーフタイツを重ねて穿いたところ、一気にパフォーマンスがアップ!
9月初旬の大会ではシーズンベスト及び現役時代含めて2番目となる記録をマークすることができました。
このショーツはハーフパンツやショートパンツと重ねて穿いても効果抜群です!横の動きをサポートするので、サポートタイツを必要としない軽快なマラソンやトレイルランナーにおすすめです。

 SKINSショーツは7,350円(税込)で今週から発売開始です。ご興味の出た方は一度フィッティングにご来店ください。

 最後に朝原選手、感動をありがとうございました!!

「100m世界新に驚愕!」(Vol.38)

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tanihashi 2008-8-20 17:40

 オリンピックが盛り上がる連日ですが、先日の男子100m決勝でのウサイン・ボルト選手が出した9秒69の世界新記録は驚異的な走りでした。僕もリアルタイムで走りをテレビで見ていて思わず絶叫してしまいました。50m以降の驚異的な伸びとラスト30mのパフォーマンスは100mの歴史上初めてではないでしょうか。ゴール手前で勝利を確信した選手が何かしらパフォーマンスを行うというのは長距離やマラソンによく見られるシーンでありますが、わずか9秒間を争うその瞬間の中であれだけの余裕を見せられるのは特異です。

『最後まで真剣に走ればもっと記録が出ていたのではないか。』とレース後はこの話題が多く取り上げられました。しかし走りを何回もリピートしてみると、腕こそ下げたり広げたりしていましたが体幹部や脚の動きは一切乱れていませんでした。ゴール手前で上体を仰け反ったもののピッチやストライドは変化しておらず、逆に胸を叩く瞬間にピッチが上がったようにも見えます。よく最後まで真剣に走りすぎた結果、フォームが固くなってしまい後続に追い込まれてしまう(僕のレースパターンに当てはまりますが・・・)走りを見たりします。あそこまで余裕を見せることがプラスになるとは決していえませんが、上半身のリラクゼーションがとても大切なことが今回のレースで再認識できました。トップスピードの段階での上半身の動きはまだまだ変化がありそうです。今回のボルト選手の走りが科学的に研究されれば、またひとつスプリント界を揺るがすかもしれせん。

ボルト選手の走りを見てもう一つ感じたことがありました。それは『ヒト』が走っているのではなく、一種の『動物』が駆け抜けたような走りです。一昔前に最強と謳われたモーリス・グリーンのような完成されたスプリントフォームではなく、あくまで前へ進むだけに身体を動かすような野性的な走り方です。100m走でよく重要といわれるのが『地面をプッシュ(押す)する動き』や『反発力を活かして前へ弾む動き』などがあり、そのために腕振りを同調させたり力強い脚力が必要となったりしてきます。ボルト選手の走りはその二つを体現しているものの、何かガゼルやレイヨンのような高速で走る動物の要素が強いような気がします。接地する瞬間が蹄を地面に引っ掛けるような感じに見えるからです。身長180m前後が主流の短距離界ではほとんどのスプリンターが接地した瞬間に地面を押したり、そのまま前に弾ませるように下腿を前にひきつけたりする動きがあります。その中で196cmのボルト選手は長身というメリットを最大限に活かしたストライドであのピッチで走っているため、その二つと同じ動きをしていてもなんとなく違ったように見えてしまうからかもしれません。
ボルト選手が本気でゴールまで走るのはいったいいつになるのでしょうか。まだまだ21歳(なんと僕より年下!)。歴史的瞬間はまだまだ目撃できるかもしれません。

ちなみに、ボルト選手が履いていたプーマ社製のスパイクシューズですが、ニュースによると、レース後に国内でもメーカーへ問い合わせが殺到したようです。残念ながら国内では市販されておらず、店頭でお目にかかる機会はないようです。

写真で形状を確認しましたが、アッパーはシューレースタイプの合成繊維で作られたごく普通のタイプでした。プレートは海外製のスパイクで最もポピュラーなワンピース型の支えを厚めにして安定性を高めたタイプ。これはミズノ社製のクロノインクスと似ています。ピン配列も海外製のスパイクのほとんどと同じで後ろ4本・中2本・前2本の8本列になっていました。何年か前に出ていたナイキ社製のズーム・スーパーフライPと全く同じです。
ただ、プレートの傾斜が思った以上にフラットに見えました。この手のスパイクは大体つま先接地でパワーを伝えやすくするために傾斜が高めになっているものですが、支え台から踵まで一定の傾斜になっているので、とても真っ直ぐに見えるのです。200mと400mの世界記録保持者であるマイケル・ジョンソンや陸上界永遠のスーパースターであるカール・ルイスも傾斜がフラットなスパイクを使用していました。ボルト選手は100mと200mでそれぞれ専用のスパイクを使用しているとのことなので、種目ごとに特性の機能を持ったスパイクを使い分けていることは間違いありませんが、あの走りに貢献するそのスパイクにそこまでものすごい機能が備わっているとは思えないかもしれないです。
それこそLZRみたいに露骨に記録が変化するスパイクシューズが登場すれば話は変わりますが・・・

「故障予防から小話まで」(Vol.37)

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tanihashi 2008-7-29 17:30

 先日は、埼玉県の鴻巣市でナイターの記録会に出場しました。梅雨明けも発表され、猛暑到来の季節になりましたが、この日は雲に覆われ気温も29℃前後に落ち着いていたためとても競技がしやすい一日となりました。100mと400mに出場しましたが、右ひざの裏側に2週間ほど前から痛みが出始めたため、万全とはいえない状態での競技でしたが、怪我もなく無事に走りきることができホッとしました。

 関節には自信のある僕ですが、専ら大腿部の故障には学生時代から悩まされ続けてきました。初めて肉離れを体験したのは高校2年生の時です。その時は肉離れに対する知識も皆無に近く、快方に向かっては再発の繰り返しでした。このままではまずいと思い、積極的に通院し、また自分でもスポーツ医学の本などで肉離れに対する知識を学びました。そこから徐々に肉離れ癖が離れ始め、専門学生1年を最後に肉離れしなくなりました。しかし、怪我をしない丈夫な身体になったわけではなく、痛みが発症しながらも細心の注意と予防を繰り返しながらギリギリのラインで競技できているのが現状です。

 肉離れの原因のほとんどがストレッチ不足や慢性疲労の中で強い負荷に耐え切れなくなった筋繊維が痙攣を起こしてしまったり、時には断裂してしまったりすることです。しかし、十分にストレッチ性を確保でき、コンディショニングを整えられた状態でも肉離れが発生してしまうケースがあります。水分の摂取不足で筋肉に適度な養分が行渡っていないときなどが当てはまります。

 今の季節は水分も栄養も大量の汗によって消費されてしまいます。脱水症状を防ぐためでもありますが、故障予防には適度な糖分・塩分そして必須アミノ酸が含まれたスポーツ飲料の摂取が必然となってきます。僕の母校でも肉離れに苦しんでいる後輩を多く見ますが、水分摂取方法をよく観察してみると、真水に近い水分の摂取のみで練習している部員が多く目立ちました。怪我に対する認知も必要ですが、故障のない部員はしっかりと持参のスポーツドリンクでこまめに補給していました。その双方の姿を見るととても対極的に見て取れました。

 ランナーの方で大腿部を故障する方は恐らく少ないかと思いますが、脚の付け根やふくらはぎ部位、膝裏の内側を痛めてしまう人は要注意です。特にアスファルト上でのランニングは知らず知らずにダメージが溜まりやすいので、適度に休憩とストレッチを挟みながらランニングを楽しまれてください。

 最後に余談ですが、この前友人が血液年齢を図っていました。センサーに指を挟んで計測するタイプの機械です。その友人は同い年ですが「28歳」と表示され、とてもヘコんでいました。その友人を見て思わず僕の手首に巻いていたergブレスレットを貸して再計測させてみたのです。そしたらなんと「23歳」に若返ったではありませんか!友人はとてもビックリしていました。ちなみに僕はergブレスレットをつけた状態で「20歳」と表示されました。怖くて外しての計測はしませんでしたが・・・・

 前回の話に通ずるところがありますが、夏ばて予防にもアクセサリは効果があるかもしれません。キャップやサングラスは必需といえますが、日常的から着用できるブレスレットやネックレスといったアクセサリは仕事とスポーツを繰り返す社会人ランナーのお供になるかと思います。

 次の大会予定は8月初旬の越谷選手権。昨年は追い風に恵まれて自己記録以上のタイムが出た大会ですので、ここで何とか目標の10秒台に達せればと奮起しております。

「水着問題から学ぶ2」(Vol.36)

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tanihashi 2008-7-17 17:30
 前回からだいぶ日数が経ってしまい、申し訳ございませんでした。その前回で身に付けるもの、着るもの一つで記録が大きく変わる時代の到来をテーマに取り上げてみました。

僕が学生の頃に身につけるだけで速くなると呼ばれても不思議ではなかったアイテムの最たる例として挙げられる商品にファイテンの『アスリートベルト』があります。

このベルトを一番初めに使用したのは、1998年の日本選手権で100Mの日本タイ記録をマークし、翌年のアジア大会では10秒00のアジア新記録(当時)を樹立。200M・400MRも制し、三冠王としてアジア大会MVPに輝いた伊東浩司選手でした。

伊東選手の腰には常に一本のブルーのベルトが巻かれていました。それがファイテンのアスリートベルトだったのです。腰痛を緩和するためとの理由に初めはリスト用のバンドを4本つなげて巻いていたものを1本にまとめ、それが商品として登場しました。
この伊東選手がまさにアスリートベルトブームの火付け役でした。翌年の日本選手権はもちろん、インカレやインターハイ、中学生までもがこのベルトをこぞって巻き始めました。

アスリートベルトの特徴はランニング時やスプリント時に巻くことで腹圧を高め、体幹部のブレを抑えるというものです。アスリートベルトが登場する以前は、鉢巻をお腹に縛って走る選手が駅伝を中心によく見られました。
しかし、このベルトが登場してからは短距離・長距離関係なく、多くの選手がこのベルトを愛用しています。
実は僕も伊東選手が巻き始めたのと同じ年にはもう使い始めていました。それも同じようにバンドを4つつなげてなので、アスリートベルトが登場する前だったはずです。恐らく僕が自分の地区で一番初めに使ったスプリンターだったと思います。

このベルトの登場を機に『腹圧を高める』ことがパフォーマンスアップのための一つのキーワードになったことは言うまでもありません。この後から徐々に体幹部の重要性が高まりはじめ、高橋尚子選手の鍛錬の成果とも言える鉄のような腹筋や、短距離界では末續慎吾選手の一日2000回腹筋がメディアでも大きく取り上げられてきました。
腹圧を高めることは同時に体幹部の姿勢を意識し、いかに体勢を崩すことなくパフォーマンスを発揮できるかにあります。そのためには骨盤位置の安定や、インナーマッスルの強化などが必然となっていき、そういった流れの中で、走りに必要な要素を高めるためにグッズも進化していったのです。

実際に話題の中心であるSPEEDO社の『LZR RACER』も素材以外でも骨盤周囲に強烈な矯正を与える特殊なサポートが施されていて、スイムフォームを大きく変化させる役割を持っているそうです。

ランニングの世界では、アシックスの肩バランスアップアンダーや大腰筋強化スパッツは着ながらにしてパフォーマンスをアップさせるのに最適のギアです。着用して意識的なトレーニングを行うことで、本来持っているポテンシャルを引き上げ、姿勢改善から走りを変えていってくれるのです。
陸上界でも疾走中の空気抵抗やウェアからの抵抗が重要視されていますが、トップアスリートの動きを見ると、やはり第一にはいかに無駄を省いたフォームで走ることができるかにあると言えます。
無駄のない走りを実現させるためには、機能的で直に身体へ作用するウェアの着用と、リラクゼーションや故障予防へつながるアクセサリの併用がおすすめとなってきます。アクセサリでは定番のファイテンやSEV、エルグなど、アートスポーツでは一見すると摩訶不思議なアクセサリが充実しており、その場で体感できるコーナーを設けております。
僕は先月からSEVのネックレスを身に付けていますが、着用中は不思議とリラックスでき、外すと肩辺りや胸部へのストレス感が増すような感覚を実感します。

験(げん)担ぎ+科学的根拠=能力向上

この組み合わせこそ最も自信を持てる組み合わせではないでしょうか?
ただ、やはり最終的には各個人による日々のトレーニングが一番重要になってくるのはもちろんなのですが、しかしこのような+αの機能をもつアイテムを身に付けたり、着用したりすることによって、まったく新しい走りの感覚を体験することができるかもしれません。

「水着問題から学ぶ」(Vol.35)

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執筆 : 
tanihashi 2008-6-17 17:30
今、スポーツ界で一番のホットな話題といえば競泳の『水着問題』です。SPEEDO社が開発した『LZR RACER』を着用した選手の多くが世界新記録を樹立するという一種の【異常事態】に他メーカーと契約している選手までもがSPEEDO社製で世界と勝負したいと公言する過熱ぶりです。この水着には記録向上のためにあらゆる最新加工が施されていて、中でも目に付くのは筋肉が数cmも引き締まるという強烈な着圧、そして水中摩擦を最小限に抑える撥水機能にあります。近年はどのスポーツ界でもコンプレッションギアブームと言えるほど着圧に工夫の施されたウェアが数多く展開されています。運動時に発生する抵抗値をいかに減らし、筋肉疲労を最小限に食い止めるかで記録が大きく左右されるのは全スポーツ共通の行き着く結論なのかもしれません。  これからは着用するウェア一つで記録の明暗が分かれる時代です。   SKINSは『着るサプリメント』と形容されたりしていますが、『着るドーピング』と呼ばれるウェアの登場もそう遠い未来ではないかもしれません。禁止薬物ならぬ禁止着物がルールブックに載せられる日もいずれはやってくるかもしれません。  話は陸上競技に変わりますが、ここ1ヶ月も経たない間にトラック種目で2つの世界新記録が生まれました。男子100mでジャマイカのウサイン・ボルト選手が9秒72を樹立。先週は男子110mHでキューバのダイロン・ロブレス選手が12秒87を樹立しました。  この二人の選手に共通するのは弱冠21歳という若さ。そして190cmオーバーの長身。さらに長身なのにハイピッチという脅威の身体能力です。ボルト選手は元々200m・400mタイプの選手ですが、15歳で世界ジュニアを制覇した神童は100mで恐ろしいまでのポテンシャルを発揮しました。   さらに実はこの二人の選手にはもう一つの共通点があります。  それはウェアリングに関して非常に無頓着という点です。  100mで世界新記録を樹立した際のボルト選手は昨今のコンプレッションブームを完全に無視したかのようなノースリーブ?ランニングシャツ?と思わせるような緩いトップスに明らかに着圧の弱そうなランニングタイツでした。スパイクこそ特注らしきシューズを使用していましたが、これはまさしく己の能力のみで記録した9秒72です。  110mHで世界新記録を樹立した際のロブレス選手も、重たそうな金のネックレスを首にぶらさげ、ウェアもランニングシャツにハーフタイツという組み合わせ。最新機能が備わっているとはお世辞でも言い難いものでした。  陸上界では未だウェアのこだわりには選手ごとで大きな差があり、シンプルなランシャツ・ランパンから最新のサポートギアを身に纏う選手まで千差万別です。そういった意味では陸上界全体が機能的ウェアに対して無頓着といえるのではないでしょうか。  特に効果のないネックレスやブレスレットを身に付けたり、ゆるゆるのランニングシャツやタイツを着用したりして好記録を連発している選手をみると、なんとなくもったいないと思っているのは僕だけではないはずです。  トップアスリートの中でもお守りやテンションアップなどなど様々な理由でアクセサリ-を愛用している選手を見かけます。こうしてみると、まだまだ陸上界では験(げん)担ぎ的な風習が根強い気がします。実際の科学的根拠によるパフォーマンスアップよりもメンタル面を刺激して気持ちを高ぶらせ、火事場の馬鹿力を発揮しようという精神論が主流になってしまっているのです。   しかし、この験担ぎで実際に世界新記録や日本新記録が誕生し、また多くの高記録が生まれているのも確かな事実です。  この背景には精神論と平行して試行錯誤されてきたサポートアイテムやランニングウェアの進化が見え隠れしています。  水着問題以前からスポーツ界では記録向上の為にサポートギアは徐々に進化を続けていました。  さらに機能的な近未来ウェアの登場。  身体一つで勝負するためにシューズへのこだわりは昔から絶対的なものとされてきましたが、己のポテンシャルのみで競技に臨むというスタイルも少しずつ変化してきているのではないかと思います。  次回はそのパフォーマンスアップのためのランニンググッズをご紹介させていただきながら、その機能と効果について迫ってみたいと思います。