始めよう! 続けよう! 楽しいトライアスロン - 第13回 「25年」

第13回 「25年」

カテゴリ : 
コラム
執筆 : 
nakagome 2010-4-5 18:07

今年も新年度に入って環境が変わった方も多いのではないでしょうか。新しい職場、学校、今までとは異なる環境に慣れるまでは、マイペースでゆっくりと行きましょう。

 

私は今年トライアスロンと出会って25年目のシーズンを迎えます。
1986年にトライアスロンと出会い、同じ年にアートスポーツさんのウエットスーツとも出会い、両者ともに全く横目を振らずに今まで継続しています。

 

同じ会社のウエットスーツを25年継続している方は中々いないと思います。そして、毎年商品がより良いものになるように提案しています。
今年のウエットスーツはすでにご存じの方もいるかと思いますが、“ストレスフリー”というモデルを発売しました。これまでの伸縮性の向上という快適さを求めているものではなく、肌とウエット生地の抵抗に注目してみました。これは今までにない快適な泳ぎを感じることと思います。皆さんご期待下さい!

 

さて、25年の間いろいろな立場でトライアスロンと関わってくることができました。
1986年にはアマチュアでトライアスロンに取り組み、1989年の大学4年生で少額ですが契約金をいただける身分となり、卒業後は就職をせずにプロとして活動を始めました。バブル経済全盛の頃だったので、スポンサーも見つかり順調な卒業1年目を迎えたかに思いましたが、翌年からバブル経済も弾けてスポンサーも毎年減り続け、生活することが困難な時もありました。

 

そして1994年には、経済的に苦しくこの年で選手活動を最後にしようと、それまで毎年冬に行っていたオーストラリアキャンプにも行かずに、東京を離れ神奈川県の厚木周辺に拠点を移しました。
そこでの生活は当時のトップアスリートとは言えないほど質素なものでした。とにかく経済的に不安定な1年でしたが、トレーニングに集中でき充実した毎日を送る事ができました。

 

そこで迎えた1994年のシーズン。
今までにない安心した気持ちと期待が、自分の自信として感じ取る事が出来ました。
日本で行われたW杯でも、他の参加選手が全く気にならずに自分のレースだけに集中することができ、自分でも驚くようなパフォーマンスを出せたことを思い出します。それを見ていた大手自転車メーカーが私に声をかけてくれ、次の年も活動を継続して行けることになりました。

 

そして、1994年にシドニーオリンピックでの正式種目開催が決定したことにより、私の最終目標は2000年のシドニーオリンピックに決まりました。
6年後すでに32歳ですが、そんなことは全く不安に思うこともなく、自分がオリンピックに行くことを全く疑っていませんでした。

 

しかし数年後、2度目の競技生活を続けることができなくなるような経済的に不安定な時期を迎えることになりました。
そんな状況を見て、関係者から実業団チームの指導者としての誘いがありました。ただ、指導者だけに絞ることはどうしてもできずに、選手兼任の指導者という立場での活動を先方に理解してもらい、どうにかオリンピックへの道を閉ざすことなくトライアスロンと関わっていくことができました。
結果は、選手としては目標を達成できませんでしたが、指導していた選手がオリンピックに出場することができ、指導者の立場でオリンピックを経験することができました。

 

次のアテネオリンピックも指導者として活動を続けましたが、選手を輩出することができずにチームは解散。そこでの選択は、社員として会社に残るか、退社してフリーの指導者の道を選択するか、というものでした。結婚して子供がいる時期だったので、会社に残るという道に気持ちも揺らぎましたが、やっぱりトライアスロンに関わっていきたいという気持ちが捨てきれずに、指導者としてゼロからの活動を行うことを選択しました。今思えば正しい選択だったと思います。
そして、現在の湘南ベルマーレというクラブチームで、また異なるスタンスでトライアスロンと関わることができる環境に身を置けたのは、本当に嬉しいことです。

 

ここに来るまでに「アマチュア選手→プロ選手→選手兼コーチ→クラブ指導者」として25年間もトライアスロンに関わり続け、さらに競技者として未だ楽しめることは、これまでに出会った全ての方の応援と協力のお陰だと感謝しています。
選手時代には指導者には全く興味がなく、選手を辞めたら全く異なる仕事に就こうと思っていましたが、今では指導者になって良かったと心から思うことができます。
自分の好きなトライアスロンというスポーツを伝え一緒に行うことで、たくさんの方が笑顔になり、元気になってくれるからです。自分のやりたいことでたくさんの方々が喜んでくれる仕事は誇りに思います。
これからも指導の質を高め、たくさんの方々に出会い喜んでもらえる指導を継続して行きたいと思います。
「続けることが最高の才能」だと私は思っています。
急がずに自分のペースでトライアスロンを生涯に渡って楽しんで行きましょう!

 

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